「とりあえず集まろう」が教員の時間を奪う
「来週の国試対策合宿について、皆さん授業が終わる18時に集合をお願いします」
このように、関係者全員の時間をブロックして同時に行うコミュニケーションを「同期コミュニケーション(会議・電話など)」と呼びます。
同期コミュニケーションは「アイデアを出し合う(ブレスト)」や「複雑な問題を解決する」のには適していますが、学校で行われている会議の多くは「単なる情報共有・報告会」になっていないでしょうか?
「非同期コミュニケーション」という切り札
そこで導入すべき概念が、お互いに好きなタイミングで情報を発信・確認する「非同期(ひどうき)コミュニケーション」です。
例えば、Google Workspaceを導入している学校であれば、以下のように運用を変えます。
1. 「報告のみ」の会議はチャット(Google Chat等)へ移行する
「今週の欠席者の状況」「来月の備品購入リスト」などは、わざわざ集まって口頭で読み上げる必要はありません。チャットツールのスレッドに書き込み、「各自、金曜日までに読んで『いいね👍』リアクションを押してください」というルールにすれば、会議の時間はゼロになります。
2. ドキュメントの「コメント機能」で議論を終わらせる
「来年度のシラバス案」について会議で集まって意見を出し合うのではなく、事前にGoogleドキュメントで原案を共有します。「各自、火曜日までに意見がある部分に『コメント機能』で書き込んでください」と指示しておけば、ドキュメントの余白の上で既に議論が成立します。
リアルな会議の価値を「再定義」する
非同期コミュニケーション(チャット・クラウド文書)を徹底すると、「じゃあ、集まる必要のある会議って何?」という疑問が生まれます。
本当に集まるべき会議とは、「テキストでは議論が平行線になる、複雑で重要な意思決定(例:退学危機にある学生への対応方針の決定)」や、「教員同士の心理的安全性を高めるため(雑談・労い)」だけに残すべきです。
まとめ
「チャットを流し見されてしまう」「結局集まった方が早いと言い出すベテラン教員がいる」といった文化的な摩擦は必ず起きます。まずは「この定例会議だけは試験的にチャット報告にしてみよう」と、小さく始めることが成功の秘訣です。
Logic Pulleyでは、Google Workspaceの導入支援とともに、「ツールの使い方」だけでなく、こうした「新しいコミュニケーション文化の定着」まで伴走してサポートいたします。
