LINEでの学生対応はリスクが大きい
国家試験が近づくと、熱心な学生から「ここの解剖の図が分からないのですが…」といった質問が増えます。
手軽だからと、教員の個人のLINEアカウントを学生に教え、そこで写真とテキストのやり取りをしてしまうケースがありますが、これはコンプライアンス(公私の境界線)やセキュリティの観点から非常に危険です。
学校公式のセキュアなチャット「Google Chat」
Google Workspace for Educationを導入している学校であれば、「Google Chat」というビジネス用チャットツールが無料で使えます。
これを使えば、学校が発行したアカウント同士(教員名@学校名.ac.jp と 学籍番号@学校名.ac.jp)で、LINEのようにスタンプや画像付きで気軽に、かつ安全にやり取りができます。
教員の負担を激減させる「Chatの運用設計」
1. 「質問用スペース(グループ)」を作成する
「1対1のダイレクトメッセージ」をメインにすると、同じ質問が別の学生から何度も来て、教員が同じ回答を繰り返すハメになります。
そこで、「第30回国試 質問部屋」といったスペース(グループチャット)を作成し、学生全員を参加させます。
2. 質問はすべて「公開」でやり取りする
学生には「個人的な悩み以外は、すべて質問部屋(スペース)に書き込むこと」をルール化します。誰かが質問し、教員が解説画像を送信すれば、他の学生はそれを「見る(ROM専)」だけでも学習になります。
教員にとっては、一度回答すれば全員への指導が完了する圧倒的な効率化となります。
3. 優秀な学生に「教え合い」をさせる
教員だけが回答者になる必要はありません。「分かる人がいれば代わりに答えてあげて」と促すことで、成績上位の学生が講師役(ピア・ティーチング)をしてくれるようになります。教える側にとっても、知識の最大のアウトプット(定着)の場となります。
プライベートの時間を守る「おやすみモード」
Chatを導入すると「夜中や休日に通知が鳴って休まらない」という心配がありますがご安心ください。
Google
Chatには「通知のスケジュール設定(おやすみモード)」があります。「平日18時以降と土日は通知をオフにする」と設定しておけば、プライベートの時間をしっかり守ることができます。
まとめ
学生からの質問対応は、教員の重要な役割である一方で、やり方を間違えると無限に時間を奪われます。Google Chatを使って「安全で、一対多で完結する」質問の仕組みを構築しましょう。
【参考・引用元】
- Google Workspace ラーニングセンター:Google Chat を使ってみる
- 文部科学省:学校の働き方改革(ICTを活用した業務改善)
