教育DXにおける「最大の壁」
「紙の出席簿をやめて、アプリで出欠管理をしよう」
「小テストはGoogleフォームで自動採点にしよう」
学科長や若手教員が意気込んで新しいシステムを提案しても、必ずと言っていいほど直面するのが「教員間のITスキル格差」です。
「私はパソコンが苦手だから、今まで通り紙でやらせてほしい」というベテラン教員の声に押され、結局「デジタルと紙の二重運用」になり、かえって業務効率が悪化する……これは多くの養成校で起こっている悲劇です。
「使えない人」を責めるのではなく「仕組み」を変える
ITスキルに差があるのは当然です。重要なのは「全員をITマスターにする」ことではなく、「ITが苦手な人でも迷わず使える仕組み」を作ることです。
1. 機能をギリギリまで削ぎ落とす(シンプル・イズ・ベスト)
導入するシステムが多機能すぎると、ITが苦手な教員は「どこを押せばいいのか分からない」とパニックになります。
例えば出欠管理なら、「アプリを開いて、該当する学生の横にある『欠』ボタンを1回押すだけ」という、直感的に操作できるものを選定・構築することが第一歩です。
2. 「マニュアル」ではなく「手順のテンプレ化」
何十ページもあるマニュアルを作っても誰も読みません。
・「このURLをブックマークさせる」
・「迷ったらこのボタンを押す」
といった、A4用紙1枚に収まるような超シンプルな手順書(チートシート)を配る、あるいはブラウザのスタートページを統一しておくといった「環境の強制的な標準化」が有効です。
3. 若手とベテランの「得意分野のトレード」
「IT操作はバリバリできるが、学生指導や実技教育の引き出しが少ない若手」と、「ITは苦手だが、圧倒的な臨床経験と指導力を持つベテラン」。
この両者をペア(メンター制度など)にし、「若手がベテランのシステム入力を代行する代わりに、ベテランは若手に実技指導のコツを伝授する」といったトレードを行うことで、組織全体の底上げが可能です。
小さく始めて「楽になった成功体験」を共有する
最初から学校全体のシステムを一気に変えようとすると反発を生みます。
まずは「会議の議事録のペーパーレス化」など、誰もが恩恵(プリントする手間が省けた、という成功体験)を感じやすい小さな部分からDXを始め、「これなら便利だね」という空気を醸成していくことが、急がば回れの鉄則です。
教員のITリテラシーに合わせた最適なDX導入プランニングなら、教育現場を知り尽くしたLogic Pulleyにお任せください。
【参考・引用元】
- 文部科学省:教育情報化の推進
