実技試験の評価をタブレット(iPad等)で完結させるシステムの作り方

ICT活用 2026.03.09 著者: 古井 雅也

「バインダーに挟んだ紙」での評価がもたらす地獄

理学療法士・作業療法士養成校におけるOSCE(客観的臨床能力試験)や実技試験。
教員は学生の動きを見ながら、バインダーに挟んだ「評価チェックリスト(A4用紙)」に急いで「○・△・×」を書き込んでいきます。
本当の地獄は試験後に待っています。数十人分のチェックリストを回収し、教務室のPCに向かって、Excelの成績表に一つ一つ「手入力(転記)」する作業です。入力ミスも起きやすく、教員の貴重な時間を果てしなく消費します。

iPad(タブレット)+ Googleフォーム で作る超速評価システム

この転記作業を「0秒」にする画期的な方法があります。特別な高額システムは不要で、お手持ちのタブレットとGoogleフォーム等の無料ツールで実現可能です。

ステップ1:評価リストをGoogleフォームで作成する

まず、紙のチェック項目をそのままGoogleフォーム化します。

ステップ2:試験本番でiPadの画面をタップするだけ

試験当日、教員はバインダーの代わりにiPad(またはスマホ)を持ちます。
学生の動きを見ながら、画面上のラジオボタンをタップしていくだけです。手書きよりも早く、試験が終わった瞬間に「送信」ボタンを押します。

ステップ3:スプレッドシートへの自動集計と成績算出

「送信」を押した瞬間、データは裏側のGoogleスプレッドシートにリアルタイムで飛んでいきます。
スプレッドシート側で「各項目の合計点数」や「合格基準(60点以上など)」の関数をあらかじめ組んでおけば、最後の学生の試験が終わった1秒後に、クラス全員の成績一覧表が完成しています。

学生へのフィードバックも即日可能に

スプレッドシートとアドオン(Autocrat等)を連携させれば、評価結果と教員のコメントをPDFの「成績表」として自動生成し、試験当日のうちに学生のメールアドレス(またはClassroom)へ一斉返却することも可能です。
「鉄は熱いうちに打て」の言葉通り、試験の記憶が新しいうちにフィードバックを受けることで、学生の学習効果は最大化されます。

「やり方は分かったが、設定する時間がない」「既存のExcelデータとの連携が難しい」といったお悩みがありましたら、Logic Pulleyが環境の構築を代行いたします。教員の皆様はタブレットをタップするだけで済む環境を、一緒に作りましょう。